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2005年5月22日

皐月二十二日に詠める歌

大島の紬の黒のなれそめの花真白きに咲く車輪梅

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車輪梅 (シャリンバイ) の花が、これまでで一番見事に咲いた。

これは、去年の和歌ログでも書いたのだが、我が家の長女が幼い頃、どこからか拾ってきた木の枝というか、棒っきれの端を、土に埋めておいたら根付いたのである。

初めは何の木か全然わからなかったのだが、最近になって車輪梅だと教えてもらった。

車輪梅というのは、奄美大島であの大島紬を染める染料として使う木である。木をチップ状に切り刻んでグツグツと煮るのだが、それで染めても茶色っぽい色にしかならない。

あの見事な黒に染め上げるのは、泥田に埋めた時の、泥の中の成分が触媒となるからである。

しかも、その染色は、車輪梅での染色と泥田に埋める作業を三度ほど繰り返すという。気の遠くなる作業だ。実は、その染めた糸を織り上げるのも気の遠くなる作業なのだが、詳細は省く。

いずれにしても、あの大島紬の深い色を出す木が、我が家の外壁に沿って生えているというのは、ちょっとうれしい。

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コメント

泥大島の風合いは、不思議で美しいですね。最近「着物のお勉強」をする機会も多いのですが(^^ゞ美しい伝統を残して行った「織りや染め」の技術には驚くばかりです。

山形の紅花染め、阿波の藍染め、南国の風にそよぐ芭蕉布・・・そして泥大島、どれも、その歴史を探れば、素晴らしくも悲しい物語が出てくるのですね。

でも、takさんのお家に咲く「車輪梅」からは、何だか優しく可愛い香りが伝わってきそうです♪昔の人は娘さんが産まれたら桐の木を植えて、それでお嫁に行かはる時に箪笥を作らはったんですってね~~~今日のtakさんの日記からも、そんな風景に近いものが浮びました。素敵です(=^・^=)

投稿: 風花萌野 | 2005年5月23日 01時51分

日本の織物って、本当にすごいなぁと思いますよ。
その中でも、大島紬は織物のホームラン王ですね。

たかが 「布」 にこんな手間暇かけるとは、
「大馬鹿」 です。
ただし、この 「大馬鹿」 は、最大級の誉め言葉です。

同じなるなら、「小利口」 ではなく 「大馬鹿」 になりたいものです。

投稿: tak | 2005年5月24日 13時37分

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