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2005年5月29日

皐月二十九日に詠める歌

人と米押し寄せしオンリー・イエスタデイ籠もれる熱を冷ます木立よ

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050529

今日は父と山居 (さんきょ) 倉庫に行った。

山居倉庫というのは、庄内米を貯蔵しておく倉庫である。明治年間に米の積み出しに便利な最上川と新井田川に挟まれた中州に建てられた。現在も米倉庫として使われており、一画に庄内米歴史資料館が建てられて、観光にも一役買っている。

昔は米俵を船に積み込むのに、女性が人足として働いた。昔の庄内の女の人はものすごい力持ちだった。

米俵一俵を担いで積み込むだけではなく、「五俵かつぎ」 と言って、背中に五俵 (合計 300kg) を担ぐというものすごい女の人もいた。その人はつい最近まで生きていて、ラジオのインタビューに応え、「担いだもんですのぅ。お金になったから」 なんて言っていたそうだ。

資料館には、米俵一俵分の重さを再現したサンドバッグを肩に担いで体験するコーナーもある。試してみたら、60kg は難なく持ち上げられたが、これを二俵担いだらかなりきついだろうという気がした。三俵で多分限界だろう。一日中五俵かついで往復していたなんて、ものすごいオバサンである。

それから、この資料館には、あの 「おしん」 もいる。以前は酒田駅前に立っていた像だが、今はこの資料館を終の棲家と定めたもののようだ。

 

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