水無月一日に詠める歌
弁当を持ちて遊びしあの土手もクローバーにて柔らかかりき
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今日から 6月。気温がぐんぐん上がって夏日になったが、空はからりとした感じではない。梅雨入りが近いのだろう。
我が家の裏の土手にクローバーが咲いている。昔は白詰草 (しろつめくさ) と言った。
荷物を送るときに、パッケージの中でがたつかないように、この草を詰めたことから、そう呼ばれたという。昔はそれほどそこら中に生えていたのだ。
クローバーを見ると、子どもの頃に弁当を持って郊外に行き、土手に座って食べたことを思い出す。土手の斜面を横になってゴロゴロと転がり落ちても、クローバーのクッションで少しも痛くなかった。
さすがに 「詰め草」 である。
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