文月一日に詠める歌
しもた屋の如く見ゆれど玄関に有限会社の文字ある家並み
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仕事の打ち合わせで、朝から都内に出る。
空はおおむね曇り空だが、時々ちゃんと雨が降る。ようやくいつもの梅雨が戻ってきた。
神田駅から岩本町に向かう。6年前まではこの駅の近くのオフィスに勤めていたので、道はよく知っている。喧騒の大通りを避けて、小路伝いに行く。
このあたりの小路は、下町の面影をよく残している。両側の家並みは、しもた屋のようにみえるが、実はガラス戸に 「○○有限会社」 などと書いてあって、まだ商売を閉めてしまったわけではないようだ。
しもた屋の語源は、商売を閉めてしまった家ということ、「しもうた屋」 である。とすれば、ここの家並みは 「しもてない屋」 か。
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