文月三十一日に詠める歌
きらきらと光る刺繍のカーディガン誰ぞ忘れしか風に吹かるる
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休憩に入った郊外のショッピングセンター。広い駐車場の出入り口の木に、誰が忘れたか、派手な刺繍入りのカーディガンがぶら下がっている。
日中はこの暑さだから、もしかしたら真夜中に置き忘れられたまま、ここにぶら下げられているのかもしれない。
落とし主が現れるのは、きっと真夜中だろう。真夏の日差しを浴びてカラカラに乾ききったカーディガンは、持ち主の元に戻るだろうか。
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