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2005年7月13日

文月十三日に詠める歌

牛蛙この世ならぬ声響かせて潜みゐるらし我が足許に

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050713

裏の小川の土手を散歩すると、ウシガエルの鳴くのが聞こえる。

モー、モーと牛に似た鳴き声なのでウシガエルというのだが、本物の牛ほどには鳴き声を長く伸ばさない。その代わり、異様なほどの同じ調子で延々と鳴く。

鳴き声はいつも聞こえるが、その姿を見たことは一度しかない。何年か前に、どうしたはずみか、土手の草むらから散歩道に現れてうずくまっているのを見たのだが、それはそれは大きなカエルだった。

具体的にどのくらいと言われても記憶は定かではない。もしかして、いつも響いているこの世ならぬ鳴き声が、記憶の中の姿をより大きなものにしているのかもしれない。

鳴き声は複数聞こえる。草むらの中に、少なくとも 3匹はいるようだ。

その姿を確認したくなって、鳴き声のする方に歩いていくと、足音を恐れてか、ぴたりと鳴き止む。しばらく立ち止まるとまた鳴き始めるが、前とは別のところから聞こえる。

その鳴き声の方に近づくと、また鳴き止む。そしてまた別のところから聞こえる。思いの外、活発に移動しているようで、その姿を見ることはついにできなかった。

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コメント

ちょっと短歌のことを書いていたら目に飛び込んできてしまい、思わずトラックバックを送ってしまいました。今後ともよろしくお願い致します。

投稿: 荏原仲信 | 2005年7月13日 23時08分

荏原仲信 様:

コメントありがとうございます。
「荏原仲信のブログ」をはてなアンテナに加えさせていただきました。

投稿: tak | 2005年7月15日 09時11分

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 日曜日の朝日新聞の朝日歌壇はほぼ欠かさず見ている。ひさびさにちょっと感動という [続きを読む]

受信: 2005年7月13日 23時04分

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