長月三十日に詠める歌
夕刻を待たず蕎麦屋の一人酒飲む若者を我は憎まず
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久しぶりに神田の 「まつや」 に行った。
のれんをくぐったのは、先ごろなくなった杉浦日向子さんのいう 「にじよじ」 にぎりぎりの午後 4時。もっとも、それでは本当は間に合わない。4時に店を出るぐらいでないと。
今日はまともな昼飯を食いっぱぐれたので、妙なときに小腹が空いて、もりを一枚たぐったのである。お銚子 1本も欲しいところだったが、まだ仕事が終わったわけではなかったので、ぐっと我慢した。
この店のそばはうまい。もっとうまいそば屋はいくらでもあるが、やっぱりまつやと並木の藪は、別格だ。単なるうまさとかいうよりも、ほかのにじみ出るものがある。
それにしても、この店、相変わらず夕刻前から一人でお酒をちびちびやりながら、小難しそうな文庫本を読んでいるペダンチックにいさんが一人二人・・・。うらやましい。
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