長月九日に詠める歌
次々に新しき花開かせて咲き通したる木槿の夏よ
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今日は重陽の節句。昔から奇数は陰陽の陽と考えられていて、その陽の数字の中でも最も大きな 「九」 の字の重なる日なので、「重陽」 ということになっている。
とはいえ、旧暦の 9月 9日はずっと先で、新暦でいえば今年は 10月 11日になる。その頃ならば、「菊の節句」 の別称にふさわしい。
新暦の 9月 9日は、まだ夏の花のムクゲが咲いている。五節句は、重陽の節句に限らず、桃の節句も端午の節句も、旧暦で祝ってこそ本来の季節感にふさわしい。
さて、ムクゲの花は一日で萎んでしまい、毎日毎日、別の花が開いて夏中を咲き通す。今年も 7月始めに最初の花を開いてから、ずっと毎日咲き続けている。さすがに花の数は少なくなりつつあるが、合計すればこれまでにいくつの花が咲いたのだろうか。
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