神無月十六日に詠める歌
無としたき心は既に無きものをただかりそめに花香りをり
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般若心経では、「色即是空、空即是色」 と説く。形に現れたるものは、空であり、空であるからこそ、形として示されることもある。
要するに 「こだわるな」 ということなのだが、ついこだわってしまうこともある。
心を無にしたいと思って努力しても、既に無いものに 「無」 のレッテルを貼ろうとしても、無駄な努力だ。「心」 をつかまえることなどできないのだから。
「宇宙 (コスモス)」 という名の花は曇り空の下で咲いている。なるほど、宇宙は 「空」 であるからこそ、このような美しさとして示されることもあるわけだ。
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