霜月十八日に詠める歌
雪雲にはや覆はるる鳥海の広き裾野にその峰を見む
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酒田はもう冬である。外を歩くと、冷たい季節風が吹きつけて、顔が冷たい。
空には雲が立ち込めている。日本海側の冬に特有の、どんよりと暗く、重い雲だ。
その重い雲の下、朝から白鳥が二羽、三羽と編隊を組み、こうこうと鳴きながら飛んでいく。最上川河口から、周辺の田んぼに餌をあさりに行くのである。夕方には、また河口に戻る。
最上川の河口に飛来する白鳥の数は、実は日本最大らしい。それをあまり観光に利用しないのが、酒田市民の奥床しさといえば言えるかもしれない。
白鳥の飛ぶ空の下、鳥海山の中腹までが望まれる。あちこちに雪渓が形を成している。あの雪渓が、これからますます大きくなる。鳥海の気高い峰は、雲の中に立っている。
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コメント
はじめまして。風と申します。
短歌・和歌のサイトをめぐってこちらへたどり着きました。
文語短歌に憧れて日々うたっております。
何首かお歌拝見させていただきました。
雪を頂く鳥海山のお写真とその歌の雄大な自然詠に心惹かれました。
また お邪魔させていただきます。
投稿: 七彩乃風 | 2005年11月19日 18時51分
七彩乃風さん:
レスが遅れて済みません。
七彩乃風さんのサイトにも訪問させていただきました。
風雅ですね。すごい。
こちらのリンク集に加えさせていただきますので、よろしく。
投稿: tak | 2005年11月22日 01時11分