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2006年1月 1日

平成十八年元旦の歌

鳥居過ぎ阿と問ひ吽と応へゐる狛犬の奥入り行かむとす

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0601011

謹賀新年。

昨年は酉年だった。酉というのは、結界にいるものという説がある。長鳴鳥が、夜と朝との結界に鳴くというのもそこから来ているらしい。

神社の鳥居というのも、聖なる領域を俗界から分けるためのもので、そこに鳥がいると考えたらしい。

うまくできたもので、日本の神社は、鳥居を過ぎると狛犬がいる。酉年の後に戌年が来るのと同じである。

写真は、神田明神の狛犬。大きく口を開けているのが右側で、左側の狛犬は口を結んでいる。これで 「阿吽」 を意味するのだという。「阿吽の呼吸」 などと言う。

密教では次のように考えられている。

阿: 宇宙の初め、万物の根元、悟りを求める菩提心
吽: 宇宙の究極、最終的智徳、悟りにより到達する涅槃

神社の拝殿で礼拝するのは、阿吽の奥義に向かっての所作ということになる。

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