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2006年1月14日

睦月十四日の歌

薄寒き雨の朝も白鷺の踊れる様に我は笑ひき

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天気予報では、今日は暖かくなるということだったが、実際には日が射さない分、薄ら寒い感じがする。

夕べから降り始めた雨が、小糠雨のように降り続いている。

恒例の歌会始のお題は 「笑み」 だった。私も 「笑み」 を読み込んで詠いたいと思ったが、とりたてて面白い景色でもない。

裏の川に、一羽の白鷺が舞い降りているのを見つけた。優雅に魚を獲っているようだ。

その様子を写真に撮ろうと近づいたら、慌てた鷺がこけつまろびつ土手を駆け上がっていった。上り坂なので、長い足が邪魔するらしく、妙ながに股になっている。いっそ飛べばいいのに。

優雅な様が一転してがに股に変わったギャップに、思わず笑ってしまったが、次の瞬間には、もしかして、この鳥は怪我をして飛べなくなっているのではないかと、心配になった。

しかし、土手の上でしばし佇んだ後、白鷺は何事もなかったように飛び去った。

なるほど、あの鳥は、面白くも何ともない朝に、わざわざ世界の笑いを喚起してくれたのだった。

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コメント

こんにちわ
風の住まいします京都の鴨川にも小鷺中鷺青鷺などの鳥が舞い降ります。
其の姿の優美さに風も何度も詠ってしまいます。
其の写真を写したいと思い挑戦しますが、何時もうまく行きません。
よいタイミングで飛び立つところをうつされたなあとうらやましく拝見しました。

投稿: 七彩乃風 | 2006年1月15日 16時03分

追伸
1月7日に風も鷺を詠いました。
つたない歌ですがもって来ました。

音もなく飛び渡りたる白鷺の
       雪舞い凍る今朝の寒さよ

鷺って ほんとにうつくしいです。

投稿: 七彩乃風 | 2006年1月15日 19時04分

七彩乃風さん:

>よいタイミングで飛び立つところをうつされたなあとうらやましく拝見しました。

あのう、実は、この写真、がに股でこけつまろびつ土手を駆け上がってるところなんです。

がに股の足が細くて目立たないので、遠目にはきれいに見えてしまいますね。

>音もなく飛び渡りたる白鷺の
>       雪舞い凍る今朝の寒さよ

白鷺が降りしきる雪の中に溶け込むような情景を思い浮かべました。
そして、白鷺を見上げながら、口からもれる息も、白くなっているんでしょうね。

投稿: tak | 2006年1月15日 21時26分

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