如月十四日の歌
二十二の五輪の地名刻まれき首都高速に錆の浮くまで
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トリノで冬季オリンピックが開かれている。
私の年代でオリンピックといえば、1964年の東京オリンピックが思い出される。小学六年生の頃だ。その年の冬季オリンピックは、オーストリアのインスブルックで開かれたと、薄っすらと記憶している。
その次の冬季オリンピックは、フランスのグルノーブルで開かれた。これははっきりと覚えていて、クロード・ルルシュの記録映画 「白い恋人たち」 も、とても印象深かった。
市川崑監督による記録映画 「東京オリンピック」 は、頭の固いおじさんたちに 「あまりに芸術的過ぎる」 というわけのわからない理由で不評だったが、まだちゃんとした記録映画だった。
それに比べると、ルルーシュの 「白い恋人たち」 は、いわゆる記録映画ですらなかった。「映像詩」 なんてふれこみだったと思う。それでも、さすがフランスか、「芸術的過ぎる」 なんてことは言われなかったようだ。
前置きが長すぎた。「東京オリンピックは、既に歴史」 だということを言いたかったのである。そして、その年 (あるいはその前年だったか?) に作られた首都高速道路も、かなり 「歴史」 と化してしまったようだ。
よく見ると、かなり錆も浮いている。周りがどんどん変わっていく中で、首都高だけは変わらず、歴史化している。
この間にオリンピックは、夏季と冬季を合わせて、二十二の開催都市名が記録されている。
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