弥生十二日の歌
棕櫚の葉の夜風に震ふ彼方にて何恋しきか細く鳴く犬
===========================
一日中外出していて、遅くになって常磐道を飛ばして帰宅した。
夜の 8時頃、つくば学園都市のショッピングセンターに、休憩に寄った時には、かなり寒くなっていた。あの穏やかな朝と同じ日とは思えないほどだ。
広大なパーキングロットの上を、冷たい風が吹き渡る。
カーラジオの天気予報は、夜半には雨の降り出すところがあるという。寒冷前線の通過で、気温は冬に逆戻りだそうだ。
帰宅すると、例の庭の棕櫚の葉が風に吹かれて、まるで横殴りの雨が降っているようなパラパラと音を立てている。その音に混じり、犬の遠吠えが聞こえる。
| 固定リンク
コメント