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2006年4月11日

卯月十一日の歌

江戸の代のお玉が池の水面には如何なる波紋広がりゐしか

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060411

今日もひんやりした一日だ。朝から小雨模様である。今年の春は、暖かな陽気が長く続かない。

神田近辺は古くからの街だが、今ではビル街に生まれ変わってしまって、昔の面影はなかなか見出せない。

人形佐七で有名なお玉が池は、かなり大きな池だったようだが、今ではその跡に 「お玉稲荷大明神」 という小さな神社があるだけだ。

江戸時代、お玉が池は桜の名所だったので 「桜ヶ池」 と呼ばれていて、その畔の茶屋の看板娘が 「お玉」 という名前だったという。、

『江戸名所図会』によると、二人の男に同時に懸想されて悩んだお玉が、池に身投げしてしまい、「お玉稲荷」 はそのゆかりの祠であるらしい。入り組んだ事情があったもののようだ。

お玉が池は人形佐七の他にも、北辰一刀流の千葉道場があったことでも有名だ。坂本龍馬も通ったところである。また、江戸最初の 「お玉ヶ池種痘所」 のあった所としても知られており、現在の東京大学医学部発祥の地でもある。

今日はお玉が池跡周辺の案内になってしまった。

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