卯月二十四日の歌
かげさせば枝垂れ桜の花の色盛りを過ぎてなほあはれなり
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今日もうららかな一日。ずいぶん日も長くなった。
ソメイヨシノはもうとっくに葉桜になってしまったが、茨城県の水戸より北に行けば、八重桜や枝垂れ桜がまだ辛うじて花を咲かせている。
車で通りかかったところにも、枝垂れ桜があったので、思わず停車してシャッターを押した。近くでよく見ると、花の色は盛りを過ぎて、今にも散りそうなのがわかった。
今日は、山手線のレールが浮き上がって、六時間も運転を見合わせたとニュースで聞いた。都内に用のある日でなくて助かった。とはいえ、都心は地下鉄網も発達しているので、それほど致命的なダメージではなかっただろう。地方都市なら大変なことになるが。
夕方から空がにわかに暗くなり、にわか雨になった。あの枝垂れ桜も、どんどん散り始めるだろう。
「かげさせば」 は、現代語とは逆で、「光がさせば」 との意。
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