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2006年4月16日

卯月十六日の歌

黒き幹捩れ節くれ太しくも立ちてこそ咲け雲なす桜

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060416

水戸の近くで、時々通る道の傍らに、一本の桜の木がある。今日通りかかったところ、少し葉桜になりかけてはいるが、まだまだ見事に咲いていた。

この木の幹の太さは、見事なものだ。多分、上の方を何度も何度も剪定しているうちに、幹の方はこれほどまでに太く成長したのだろう。

その黒く節くれだち、よじれ、苔をまとった姿は、花の季節以外は、まったく目立たない。しかし、花の季節になると、その周囲に華やかな雰囲気を充満させる。

この幹のあればこそである。その辺の細い桜の木とは違うのである。相当の年季が入っているのだ。

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