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2006年4月 4日

卯月四日の歌

春嵐に堪へて咲きたる曙に花のままにて落つる桜よ

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060404

近頃、あちこちで、「今年の桜は花ごと落ちる」 という話を聞く。今朝、取手周辺の桜をみると、確かに花ごとボタボタ落ちている。

古来、桜は花びらごとに 「散る」 ものとされ、ボタンなどの 「落ちる」 とは一線を画していた。しかし、これでは、桜も 「落ちる」 ものになってしまったじゃないか。

桜がこんなふうにボタボタ落ちるのは、天変地異の前触れではないかという話もあるが、調べてみると、ムクドリが蜜を吸うために、花の付け根から食いちぎってしまうんだそうだ。(参照

そういえば、取手駅周辺は、確かにムクドリの大量発生でかなり大変なことになっているが、桜まで被害を蒙るとは知らなかった。

ムクドリとしては、花ごと地面に落とす方が蜜を吸いやすいのだろうが、人間には興ざめなことである。こういうのを、枕草子なんかでは、「すさまじきもの」 と言ったのだろう。

古来、「すさまじきもの」 なんて、あまり和歌には詠まれなかったんだろうが、今日はちょっと型破りということで。

ちなみに、桜は 「散る」、牡丹は 「落ちる」 、梅は 「こぼれる」 んだそうだ。日本語はなかなか味わい深い。

【卯月十二日 追記】

誤解していた。ムクドリは一度花を地面に落としてから蜜を吸うのかと思っていたが、花の付け根の密の溜まっている箇所から直接すうために、くちばしで千切って花を落としてしまうらしい。

それから、開花してから冷え込みが続くと、桜の自己防御としていくつかの花を落としてしまうこともあるらしい。

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コメント

こんにちわ。
びっくり!桜は花びらが舞うようにはらはらと散ってくれなくては!!これがムクドリの仕業だなんて・・・興ざめですね。
散り始めの桜が一番好き。一年の花暦の中で一番美しい情景なのに・・・泣
京都の桜は今週が見ごろのようです。

投稿: 七彩の風 | 2006年4月 4日 16時19分

七彩の風 さん:

まったく興ざめなことです。
まあ、ほとんどの花は食いちぎられずに済んでいるので、もう少しで見事な花吹雪が見られるでしょうが。

私は地面に敷き詰められたような桜の花びらが好きです。
これを「花むしろ」というようです。

投稿: tak | 2006年4月 5日 10時12分

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» 桜が花ごと落ちる訳〜奈良東大寺にて考える〜 [新鮮空気]
染井吉野なのに、花ごと落ちる桜を最近よく見かける。 花びらをつけたまま、ぼとりと落ちてしまうのです。 それは蜜を好む鳥のいたずらだという説もある。確かに ?花びらが散る花と花ごと落ちる花が混在している樹。 ではそうかもしれないけれど、 ?ほとんど全ての花が花ごと落ちる樹。 では考えづらい。 そして、そういう木が時々ある。 基本的にソメイヨシノは花を落とさないような構成でできている。 萼(ガク)の部分が種を作る子房を包み込んでいる為、 花ごと落としてしまうと... [続きを読む]

受信: 2006年4月11日 14時30分

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