皐月三十日の歌
宵にかけ雷雨となるを知る如く八手はその葉つとに光らす
ようやく一昨日あたりから、日中には汗をかく陽気になった。
今日は朝からいい天気なのだが、大気が不安定で、昼過ぎからは雨になるらしい。宵のうちは大雨のうえに雷までなるという話だ。帰りの電車が止まらないように祈ろうか。
神田周辺の歩道は案外きれいに植樹されていて、季節ごとに目を楽しませてくれるのだが、行き交う人はせかせかして、なかなかそれに気づかない。
私も、ケータイをデジカメモードにして持ち歩いているから、かろうじて気づくのだが、そうでなければ、やはりせかせかと通り過ぎてしまうかもしれない。
ヤツデの葉が出ているところもある。ヤツデは学名をテングノハウチワというのだそうだ。さすが、天狗の団扇である。雷を待って精一杯葉を広げている。
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