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2006年5月31日

皐月三十一日の歌

夏空の白き光に薄紅の葵の花は溶け込みて咲く


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今日は久しぶりに一日自宅で仕事。月末締めの原稿を仕上げて、メールで送った。

これで、目の回るようだった五月の仕事は、ようやく一段落だ。

天気は、今月にしては珍しいほどの爽やかな晴天。白い光が初夏らしい。

土手にゼニアオイの花が咲いている。我が家の庭で妻が育てているハーブのマロウと、とてもよく似ている。

それもそのはず、マロウの日本名がゼニアオイというらしいのだが、まったく同じというわけでもないような気がする。庭のマロウの方がずっとささやかで、ゼニアオイはかなり背が高い。

しかし、それも生育条件の違いだけなのかも知れず、植物の名前にうとい私には、手に負えない。

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2006年5月30日

皐月三十日の歌

宵にかけ雷雨となるを知る如く八手はその葉つとに光らす


ようやく一昨日あたりから、日中には汗をかく陽気になった。

今日は朝からいい天気なのだが、大気が不安定で、昼過ぎからは雨になるらしい。宵のうちは大雨のうえに雷までなるという話だ。帰りの電車が止まらないように祈ろうか。

神田周辺の歩道は案外きれいに植樹されていて、季節ごとに目を楽しませてくれるのだが、行き交う人はせかせかして、なかなかそれに気づかない。

私も、ケータイをデジカメモードにして持ち歩いているから、かろうじて気づくのだが、そうでなければ、やはりせかせかと通り過ぎてしまうかもしれない。

ヤツデの葉が出ているところもある。ヤツデは学名をテングノハウチワというのだそうだ。さすが、天狗の団扇である。雷を待って精一杯葉を広げている。

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2006年5月29日

皐月二十九日の歌

ドナドナは仔牛なりしかトラックの荷台の豚の鼻ぞ哀しき


朝、水戸街道の裏道を車で走っていると、真ん前を行くトラックの荷台の隙間から、豚の鼻がのぞいていた。

何頭もの豚が折り重なるように荷台に載せられていて、格子の隙間から鼻を出している。その鼻の色は妙に血色の良いピンク色で、なまめかしささえ漂っている。

赤信号で止まった時に、カメラを向けると、豚たちは一斉にこちらに注目しているような気がする。

「ドナドナ」 という歌では、荷車に載せられて市場に連れて行かれるのは、一頭の仔牛だった。私が延々と後を追うように走ったトラックは、ぎゅうぎゅう詰めの豚である。

そのトラックは、水戸近くの中央食肉公社と書かれた看板のある門の中に消えていった。

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2006年5月28日

皐月二十八日の歌

南風渡る青田に真白にぞ舞ひ降り来たり鷺は佇む


朝方は雨が冷たい降っていたが、昼頃から急速に回復して、蒸し暑いぐらいの天気になった。

週間天気予報では、火曜日からは少しはお天気が続くらしいが、週末はまたしても雨になるようなことになっている。

長期予報では、梅雨もしっかりあるらしいから、夏まではじめじめした天気なのだろうか。

ちょっと前に田植えを終えたばかりと思っていた田んぼが、もう青々として、水面が見えにくくなっている。青田にいる白鷺が、とてもきれいに目立つ。

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2006年5月27日

皐月二十七日の歌

恐るるを知らざりし日の輩(ともがら)と惧れかしこむるを知りて再会


朝から今にも降りそうな雲行きのところを、水戸方面に車ででかけ、一仕事こなしてから、今度は都心を目指している。

東京駅の近くの中国料理屋で、高校時代の同級会が開かれるのだ。昨年は都合で出席できなかったから、今回は無理をしてでも出席。

ああ、明日からまた、締め切りとの戦いだ。

高校時代に、生意気盛りだった仲間も、今や五十歳を過ぎて、社会でもベテランの領域に達している。少し上の団塊の世代が、バブル崩壊後に一気に活力を失った感があるから、我々の世代はかなり重要なポジションを占めたりしている。

惧れかしこむるを知る年齢に達してしまったわけだが、今日は昔のやんちゃ坊主に帰って楽しむことになる。

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2006年5月26日

皐月二十六日の歌

車輪梅の白く小さき花のもと紫陽花も芽を膨らませをり


久しぶりで、自宅で仕事の一日。とはいえ、銀行に行ったり、郵便局に行ったり、新しい車 (車を買い換えたのだ) の ETC の取付のため、自動車屋に行ったり、なかなか落ち着いて作業に集中できない。

結局、夜になってからようやく集中できるということのようだな。

朝から今にも降り出しそうで、なかなか降らない空模様だが、週末は本格的な雨が降るらしい。土日になると雨が降るというのは、春先に続いていた傾向のような気がするが、またしてもよみがえったか。

いや、別にそうじゃなくても、五月は雨が多くて、今週はたまたま終日に天気が続いたというだけか。

裏の空き地に、車輪梅と紫陽花が並んで生えている。車輪梅は白く可憐な花が咲き誇っているが、紫陽花もだんだん芽が出てきた。

そういえば、もう半月も経てば梅雨になるのだな。もう梅雨のような気もしていたが、本当の梅雨は、もっとむしむしした天気なのだ。

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2006年5月25日

皐月二十五日の歌

下町の小路を抜くる初夏の風は霞む山肌に届きて吹くか

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今日は一日晴れ。貴重な洗濯日和のようだ。

神田の裏道を歩いていたら、面白いものを見つけた。鉢の植木にからまったた蔦の中に、自転車が埋没している。

初めは一輪車かと思ったが、近寄ってみると、蔦の向こう側に前輪が見える。真ん中部分はすっかり蔦に覆われている。

これは、どういうことなんだろう。オブジェとして展示してあるのか、はたまた、究極の盗難防止策か。

暑くも寒くもなく、頬に当たる風が心地よい。

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2006年5月24日

皐月二十四日の歌

舗道では並木の若葉広がりて久方の日を浴びんとすなり

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今日は朝から都心で仕事。

五月は連休前半以後、晴れの日が極端に少なくなっているが、今日はさわやかな青空が広がっている。

しかし天気予報では、夕方からは荒れ模様になるという。突風、雷、雹の惧れがあるというのだから、帰り道が心配になる。

今週から月末までは、仕事、プライベートを含めて、いよいよハードスケジュールの佳境に突入する。帰り道で電車不通なんてことにならずに、ちゃんと家に辿り着きたいものである。

そうでないと、体がもたない。

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2006年5月23日

皐月二十三日の歌

脳内の地図中の線は広島より伸び伸びて四時間都に戻りぬ

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広島での仕事は順調に終わって、午前中に新幹線に乗ることができた。

広島は朝から雨が降っていたが、野外での撮影が必要な部分はすべて昨日のうちに済ませたので、問題なく終わった。それに、移動はすべて車だったので、傘もささずに済んだ。これも、私の 「晴れ男伝説」 のうちに加えておいていいだろう。

何しろ、今年の五月は、日照時間が極端に少ないということなので、その中でこれだけ順調にこなすことができれば、上々だ。

新幹線のぞみ号は、広島から東京まで、ほぼ四時間で着く。早いものである。

広島で乗り込んで、ノート PC を開いてちょこちょこと原稿を書きつつ、頭の中の地図では、広島から発した青い線が、福山、神戸、大阪、京都、名古屋と、だんだん延びていく。そして、ほぼ四時間で東京と広島がつながる。

窓の外では、景色がどんどん後ろに飛んでいく。

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2006年5月22日

皐月二十二日の歌

山際の溶くるが如き夏空の安芸の野を行く川静かなり

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出張で広島に来ている。出張のときはいつのことながら、いい天気。ありがたいことである。今日は広島駅に近いホテルに宿泊。

広島に来ると、いつも気になることがある。駅前の川に浮かんでいる、舟のような、住宅のような存在だ。

提灯が飾ってあって、なんだか占いという看板がある。いったい、あれは何なんだろうか。知ってる人がいたら、教えてください。

仕事は順調に進んで、明日は早く帰れそうだ。宮島に脚を伸ばしたかったが、こなさなければならない仕事が詰まっているから、それは次の機会にしよう。

なお、夏空の 「あき (安芸)」 の野というのが、ちょっとしたいたずらのつもりである。

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2006年5月21日

皐月二十一日の歌

奄美なる島の踊りを習ひたること思ひ出す車輪梅咲けば

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今日は上天気の一日。朝から町内会の一斉草刈り。エンジン付きの草刈り機で、かなりの面積を刈りとった。

回転刃の研ぎが足りなくてナマクラになっているので、思いっきり腰の回転を効かせないとまともに刈れない。大汗をかきながらの作業だった。

我が家の裏の空き地の車輪梅の木に、白い花が咲き始めている。この木は、長女がどこからか拾ってきた棒切れを地面に挿しておいたら、いつのまにか根が付いて育ったという、奇跡のような履歴の木である。

長い間何の木なのか見当も付かなかったが、ある時近所に来ていた庭師に、車輪梅と教えて貰った。

車輪梅といえば、奄美大島の大島紬の染めに使う木である。この花が咲く頃になると、以前奄美大島に仕事で行った時、酒を飲みながら島の踊りを教えてもらったことを思い出す。

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2006年5月20日

皐月二十日の歌

蒲公英の白き綿毛の中心に孵化直前の恐竜はゐる

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朝まで雨が残るという予報だったが、そんなこともなく、曇り空ベースに時々晴れ間がのぞく天気。

それで安心していたら、夕刻、国道六号線を走っているときに雷雨の洗礼にあった。しかし、その雨もほどなく小降りになり、空の色も、日が暮れる前に再び少しだけ明るくなった。

かなり蒸し暑く、今月初めまではストーブをつける日もあったのが信じられないほどだ。季節はたった半月ほどで、早春から初夏に切り替わった。

道端にタンポポの花が咲いていて、白い綿毛になったものも多くある。

まだ種子が風で飛んでいないのは、見事に真ん丸くなっている。指先で少しでも触れたらあっという間に崩れて飛んでしまいそうだ。「フラジャイル」 という英語がぴったりの様相である。

この真ん丸い綿毛は、小さな地球に見えたり、恐竜の卵のように見えたりすることがある。その中心に、孵化直前のステノザウルスが眠っているかのようにも見えたりする。

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2006年5月19日

皐月十九日の歌

稲筵久慈川沿ひの葦原に季節外れの案山子立ちゐぬ

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昼前に酒田を発って、夜、つくばの我が家に着いた。途中、山形道を抜けて東北道に出たあたりから、雨がぱらついてきた。

天気予報では、雨は夕方から降るはずだったのに、ちょっと早まったようだ。カーラジオで聞く仙台発の東北放送は、楽天対巨人戦が流れそうという話でもちきりだった。

写真は、福島県の塙 (はなわ) というところにある道の駅から、裏手を流れる久慈川を望んだところ。真ん中に立っている白いものは、季節外れの案山子である。

明日からは週末だが、私は予定がびっしりだ。今日はゆっくりと寝て疲れを取ろう。

なお、稲筵 (いなむしろ) は川にかかる枕詞。

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2006年5月18日

皐月十八日の歌

遥かなる酒田囃の鉦太鼓雪渓残る鳥海の峰

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酒田に来ている。明日には帰るのだが、その明日が酒田まつりの初日である。残念である。

酒田まつりは、以前は山王祭といって、慶長十四年から一度も欠かさずに、毎年開かれてきた由緒ある祭りである。それだけに、酒田の街は今、少しだけハイになっている。

山王祭 (私にとっては、今でも 「山王祭」 だ) は、ここ三十年も見たことがないが、今でも酒田囃しの鉦と太鼓の音は耳の奥で鳴ることがある。祇園囃の 「こんちきちん」 に似た、単純な囃しである。

今日は朝からいい天気だ。薄雲がないわけではないが、五月の日差しはそれに負けずに照りつけて、外を歩くと首筋が焼ける気がする。

ところが鳥海山の方向を望んでも、くっきりとは見えない。かすみの彼方に、雪渓の白いまだらがぼんやりと見えるだけだ。やはり梅雨前線がそれほど遠くではないということだ。

鳥海山も、酒田囃しも、おぼろだが、私の眼の奥、耳の奥には、とてもはっきりと残っている。

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2006年5月17日

皐月十七日の歌

去りし冬の雪解け残り行く影の月の山こそ静まりてあれ

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朝につくばを発って、酒田に着いた。

関東は梅雨前線の影響でぐずついているようだが、東北は前線から離れているだけに、曇ってはいるが、さわやかさの感じられる天気だ。

途中、月山直下を通る通称 「六十里越え街道」 は、道の両側に雪がまだ残っていた。ゴールデンウィークを過ぎてもこんなに雪が残っているというのは、初めてみた。

この冬に、どんなに雪が多かったかというのがうかがわれる。

明日は梅雨前線が南下して、今日よりもいい天気になるらしい。私が行く先は、大抵いい天気になる。

問題は、台風一号だ。週明けの二十二日に広島に出張するのだが、その頃には台風が過ぎて、いい天気になっていると思うのだが、さて、どうなるか。

なお、「行く影の」 は月にかかる枕詞。

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2006年5月16日

皐月十六日の歌

見渡せばビニール傘の光る輪が舗道を埋めて揺れ動く昼

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今、都心に出て仕事中だが、朝から降ったり止んだりの天気。写真は、神田駅前のガード下の光景だ。

近頃、ちょっとした外出ではデジカメを持ち歩かず、ケータイで撮影してしまうことにしたのだが、やはり、デジカメとはちょっと勘所が違うので、なかなか思うような写真が撮れない。

ビジネス街の昼休みは、ビニール傘だらけだが、その傘のオンパレードのシャッターチャンスには、もたもたして撮れなかった。信号が変わってしまうと、その先の明かりは、まるで晴れの日の陽光のようにハレーションして、まさか雨の日とは思われない写真になっている。

ケータイ写真に慣れるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。

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2006年5月15日

皐月十五日の歌

青空に若葉の映ゆる木に向かひ携帯電話のレンズかざしぬ

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金曜日にケータイを洗濯機で洗ってオシャカにしてしまったので、新しい機種に買い換えたところ、カメラの画素が二百三十万画素もあるので、普段出歩くときには、これを使うことにした。

以前のは確か三十五万画素程度だったので、使い物にならなかった。昨年の五月六日に、デジカメを忘れて外出して、仕方なくケータイで撮影した写真を使った (参照) が、この時はかなりぼんやりしていた。

ところが、今度のはご覧の通り、さすがにくっきりと写るようだ。これなら、ちょっとした外出ならばデジカメをもつ必要がないので、ポケットを膨らませなくて澄む。

ただ、ケータイで写真を撮るという行為に慣れていないので、ちょっと写真が不細工になってしまった。木のてっぺんが切れてしまっている。

これから、外出先で写す写真は、慣れるまで (ただでさえ上手というわけでもないのに) かなり下手っぴいになるかもしれないが、しばらくの間、ご容赦願いたい。

今日の関東はさわやかな晴天。この晴天は今日限りで、明日からはまたぐずつくということらしい。ただし、明後日からは酒田に行くので、そっちの天気を調べたら、そんなに悪くはなさそうだ。ありがたい。

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2006年5月14日

皐月十四日の歌

喘ぐ如く踏切を過ぐるディーゼルの客車の蛍光灯ぞ哀しき

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今日は昨日と比べれば大分暖かかったような気がしたが、それは昨日が寒すぎただけのこと。まだ平年並みかやや低いぐらいの気温だったらしい。

日がとっぷりと暮れてから、車で家路を辿る。途中で関東電鉄というローカル私鉄の踏切を渡る。

この線は、今や日本一運賃の高い路線ということになっているらしい。なにしろ、電化されていないのである。だから、走っているのは、一見すると電車に見えないこともないが、よくみるとパンダグラフがない。

実はディーゼル・エンジンで動いているのである。

遮断機の降りた踏切で待っていると、彼方からいかにもディーゼル・エンジンらしいうなり声が聞こえてきて、ゆったりと通り過ぎる。蛍光灯の灯る車内は、人影もまばらだ。

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2006年5月13日

皐月十三日の歌

絶え間なき雨垂れを吸ひ川は行く丸く小さき波紋浮かべて

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朝から雨が降り続いて、五月も中旬だというのに、かなり肌寒い。

昨日も晴れたとはいえ、風は北東から吹いていて、よくいえば爽やか、ちょっとひねくれた言い方をすれば、涼しすぎるという一日だった。

昨日の天気から日射しを差し引いて、冷たい雨粒を足せば今日の天気になる。五月らしい陽気はなかなか続いてくれない。

来週の中頃は酒田に行くのだが、週間天気予報を見ると、庄内には曇りと晴れのマークが付いている。ありがたい。その間、関東は曇りと傘マークなのだが。

川面には雨の波紋がポツポツと絶え間なしに刻まれている。

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2006年5月12日

皐月十二日の歌

行き止まりの迷路を戻り来たる如く薔薇の蕾の一つ出でたり

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復活二題。

裏の空き地で、毎年きれいな花を咲かせてくれるバラが、この冬の乾燥期に枯れかけていたのだが、一番太い幹の部分を切り取ったところ、枝分かれしていたところが生き返って、ようやく今年初めての蕾をつけてくれた。

一安心だ。

もう一つの復活は、携帯電話のメモリーである。

二年以上も愛用していた携帯電話を、不注意から洗濯機に入れて洗ってしまい、電源が入らなくなった。

そろそろ買い換えようと思っていた矢先なので、それはそれでいいのだが、痛いのは、登録した二百件以上のメモリーが消えてしまったことだ。

一からやり直しを覚悟したが、ボーダフォンの窓口で、以前の機種が残っていたら、そこからデータを取り出せるかもしれないと聞き、引き出しの奥を探したら、お古が見つかった。

二年以上もほったらかしにしておくと、データ自体が消滅しているかもしれないというので、恐る恐る充電してスイッチを入れてみると、なんと、まだ消えずに残っていたのである。

これで、多少の修正をすれば十分使える。こちらも一安心。

それにしても、携帯電話というのは、機種交換するたびに操作法に慣れるのが大変だ。やれやれ。

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2006年5月11日

皐月十一日の歌

田の面の早苗の色に映りこみ夜明けの世界静まりゐたり

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写真は、実は昨日撮影したものだ。

ちょっと不思議な感覚だが、これは、上下を逆さまにしたためである。パソコンの画面をひっくり返してみてもらえれば、なんのことはない、普通の家並みが田んぼに映りこんだものということがわかる。

風が穏やかで、田に張られた水面に波もなく、あまりにもきれいに景色が映りこんでいたので、つい、こんないたずらをしてしまった。

それにしても、単に上下を入れ替えるだけで、こんなに非日常的なイメージになってしまうものだと、我ながら驚いている。

一瞬、どちらが実物で、どちらが影なのかわからなくなってしまいそうだ。

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2006年5月10日

皐月十日の歌

蜘蛛の巣に卯の花くたしの雨粒の輝きをれば払ふ能はず

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早朝からの小糠雨が、九時を過ぎてようやく止んだが、まだまだどんよりして、空気も肌寒い。この先、一週間は天気がぐずつくといっている。

今の時期のこうした雨模様の天気を、「卯の花くたし」 というのだそうだ。

そういえば、まだ旧暦では卯月の十三日である。最近ではあまり見られなくなったが、卯の花の咲く季節だ。初夏に咲く卯の花をくさらせてしまうほどの、冷たい雨が続くことをいうらしい。

我が家の裏の空き地に植えた紫陽花が、だんだん緑の葉を繁らせ始めた。蜘蛛の巣が張った植えに雨粒が乗っている。

蜘蛛の巣は、天然の防虫ネットだから、あまり見苦しくないうちは、放っておくことにしている。

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2006年5月 9日

皐月九日の歌

鉄道の遅れたる朝見上ぐれば戻りつつある五月の日差し

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朝八時に家を出て常磐線取手駅に向かう途中、カーラジオが、松戸駅近くの停電事故で、常磐線快速電車が運転を見合わせていると告げた。

取手駅に着いてみると、運転を再開したばかりのようで、ダイヤが大幅に乱れている。

連休が終わって最初に都内に出かける日に、とんだミソがついてしまったが、取手は快速始発駅なので、とりあえずホームに入っている電車の空いている席に座ったら、水戸方面から来る中距離電車を二本先に通して、やっと出発した。

北千住を過ぎると、終点上野駅のホームが混んでいるらしく、とたんにのろのろ運転になったので、次の南千住で地下鉄に乗り換え、ようやく秋葉原に着いた。

最も混みあう時間帯は過ぎていたので、それほどもみくちゃにもならずに済んだが、まあ、こういうこともあるか。

昼を過ぎたあたりから日差しが強くなり、気温も少しは上昇しているようだ。震えるほどだった昨日とは違って、いかにも五月らしい陽気になってきた。

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2006年5月 8日

皐月八日の歌

そのままで役には立たぬ花ゆゑに白さゆかしき庭の鈴蘭

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庭にスズランの花が咲いている。妻がどこからか貰ってきた株を植えておいたようだ。

スズランの花はとても可憐で、人気があるが、アイヌ文化に詳しい父によると、アイヌ民族はちっともありがたがらないそうだ。

毒があって、食用にも薬用にもならないからだ。ちなみに、アイヌ語でスズランは 「セタプクサ」 という。「セタ」 は 「犬」 で、「プクサ」 は 「ギョウジャニンニク」 のこと。「犬のギョウジャニンニク」、つまり、役立たずなのである。

役立たずとはいえ、庭に咲いていると、そこだけが別の空気をもっているように見える。役に立つばかりがいいことというわけではない。

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2006年5月 7日

皐月七日の歌

行く川と雲とを分くる人の世にこの夏もまた草は萌え出づ

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今日は、世間的には大型連休最終日ということだが、私としては、別に連休でもなんでもなく、三日と四日以外は、あちこち仕事で走り回っていた。

しかし、今日は掛け値なしの休日。どこにも出かけず、休養にあてた。今月はかなりハードスケジュールが待っているので、月初めから疲れをためるわけにいかない。

周囲の田んぼは、かなり田植えが進んで、遠くから見ると、ぼんやりと若草色に霞んでいる。しかし、今日は案外ひんやりとした日で、雨が降ったり止んだりしていた。

小貝川の堰は、水を満々と湛え、さざ波が立っているが、空の雲はゆったりとした陰影を見せる。

空に昇って見れば、雲の表面はさざ波で、下界の水の陰影はゆったりとしているだろうか。

なお、立夏を過ぎたので 「この夏」 と詠ませてもらった。

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2006年5月 6日

皐月六日の歌

南より吹く風は枝揺らせども家路を急ぐ人もなき宵

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今日も日が暮れて、水戸方面から常磐道を帰ってきたが、昨日ほどの渋滞ではなかった。もしかしたら、昨日より早めの時間だったせいかもしれない。

朝から風がそこそこ吹いていたが、日が暮れてからますます強くなり、高速道路では横風でかなり流されそうになった。

休憩に寄ったショッピングセンターの駐車場では、強風になびく植木の葉が照明に照らされて、不思議な光景だ。

これほどに風が吹いても、さすがに春の宵である。人は皆、家路を急ぐ風でもなく、ゆったりとして歩いている。

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2006年5月 5日

皐月五日の歌

赤々と見渡す限り続きゐて我もまた灯すブレーキランプ

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水戸方面で一日がかりの仕事を終えると、帰り道は猛烈な渋滞だった。

普段なら常磐高速道を通って、一時間ちょっとで辿れる道だが、今日は途中で渋滞に巻き込まれたので、岩間インターで降り、裏道を辿ったが、その裏道も途中から渋滞した。

こんなことなら、高速道を辿ったほうがましだったかもしれないが、まあ、仕方がない。より車の通りの少ない取って置きの抜け道を辿り、ようやく家に着いた。

明日もまた同じ道を辿ることになる。今日以上の渋滞を覚悟しておこう。

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2006年5月 4日

皐月四日の歌

風渡る田にさざ波の輝けば早苗の緑広がりて行く

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ようやく春らしいいい陽気が続いている。ただし、案外風が強い。

その風もひんやりとしているので、日射しが強い割には、汗をかかずにすむ。

田植えが進んでいる。植えられた苗はまだ小さいので、遠くからはよく見えない。田んぼ一面がやや薄緑に見えるだけだ。

風のせいで、田の水面はひっきりなしにさざ波が立っていて、廻りの景色はきれいに映り込まない。風さえ穏やかなら、田んぼはまるで鏡のようになるのだが。

ただ、田や用水路の水に映る日は、輝きを増している。初夏も近い。

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2006年5月 3日

皐月三日の歌

風吹けばさざ波渡る田の面に映りて泳ぎゐる鯉のぼり

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爽やかな晴天の日だ。川に沿った土手を散歩していたら、鯉のぼりの泳ぐのが見えた。

この辺りの鯉のぼりはとても派手なもので、男の子が生まれると、初節句の前に親類一同からよってたかって鯉のぼりが贈られるらしい。

だから、庭に太い柱を立てて、何匹もの鯉のぼりを上げることになる。以前はあちこちにそんな鯉のぼりが見えた。

近頃は、さすがに少子化の時代である。以前ほど鯉のぼりを見かけなくなった。そして、鯉のぼりそのものも、以前ほどの大家族ではなくなり、四~五匹ワンセットで泳いでいるのが一般的になったようだ。

鯉のぼりが田んぼの水に映るのを撮ろうとしたのだが、風が強くて田の水面に波が立ち、あまり綺麗に映らない。かといって、風が弱いと、鯉のぼりが泳がない。典型的二律背反である。

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2006年5月 2日

皐月二日の歌

小糠雨降る夕刻の駅前にやうやく灯る車の明かり

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今日も都内に用があって出かけ、夕方に常磐線で取手駅に帰ってきた。

日が長くなったものである。雨模様の六時になっても、まだ明るさが十分に残っている。取手駅東口のデッキから見下ろしても、行き交う車がようやく少しずつヘッドランプを灯し始めた頃だ。

晴れていたら、もっと明るいだろう。昨日と比べて、気温は十度以上下がったが、それは昨日が暑すぎたからで、これでも十分に初夏を思わせた。

とはいえ、夕方になると、さすがに少しだけひんやりする。だが、明日からはまたいい陽気になりそうだ。明日と明後日は、私も少しだけのんびりできそうだ。

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2006年5月 1日

皐月一日の歌

連休の狭間の都心ぽっかりと空きたる穴の如き昼過ぎ

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今日は月曜日だが、都心は昼休みになってもどっと勤め人があふれ出すという感じではない。

有給休暇をとって、大型連休にしている人が少なくないのだろう。1週間以上、海外旅行という人もいるようだ。

しかし、私は今日は仕事である。ビジネス街は、森閑としているというほどではないが、いつもよりずっとのんびりしていて、いっそ気持ちがいい。

朝から暖かかったが、昼ともなると、掛け値なしに 「暑い」 と言っていいほどの気温になった。多分、既に夏日を記録しているだろう。

5月の夏日なんて、いつもの年なら珍しくないが、今年は春とはいえ肌寒い日が多かったので、ことさらに暑く感じる。

明日からはまた涼しくなるということなので、着るものの調節が大変だ。

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