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2006年5月 3日

皐月三日の歌

風吹けばさざ波渡る田の面に映りて泳ぎゐる鯉のぼり

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060503

爽やかな晴天の日だ。川に沿った土手を散歩していたら、鯉のぼりの泳ぐのが見えた。

この辺りの鯉のぼりはとても派手なもので、男の子が生まれると、初節句の前に親類一同からよってたかって鯉のぼりが贈られるらしい。

だから、庭に太い柱を立てて、何匹もの鯉のぼりを上げることになる。以前はあちこちにそんな鯉のぼりが見えた。

近頃は、さすがに少子化の時代である。以前ほど鯉のぼりを見かけなくなった。そして、鯉のぼりそのものも、以前ほどの大家族ではなくなり、四~五匹ワンセットで泳いでいるのが一般的になったようだ。

鯉のぼりが田んぼの水に映るのを撮ろうとしたのだが、風が強くて田の水面に波が立ち、あまり綺麗に映らない。かといって、風が弱いと、鯉のぼりが泳がない。典型的二律背反である。

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