水無月二十七日の歌
香り立つ花に誘はれ飛び来たり蜂と蝶とは和して蜜吸う
我が家の庭には、タイムというハーブがびっしりと生えている。妻が丹精して、ほんのちょっとの種から増やしたものだ。
タイムの和名はタチジャコウソウというのだが、我が家のは芝生代わりになるクリーピングタイムという種類なので、「クリーピング (這う)」 と 「タチ」 というのは矛盾する。何かふさわしい名前はないのだろうか。
このクリーピングタイムというのは踏みつけに強く、踏むといい匂いがするし、殺菌力もあるらしい。それに、繁殖力が強いので、ハーブの生えているところには他の雑草が生えにくい。なんだかいいことずくめである。
今、そのタイムの花時で、小さな白い花が咲いている。そして、その花に誘われて、多くの蝶や蜂などの虫が我が家に飛んできている。
ベランダの戸を開けてちょっと耳を澄ませば、「ブーン」 という蜂の羽音が聞こえる。一見すると蜂だらけだが、お互いに共存しているので、危ないという気は全然しない。この虫たちのおかげで、またタイムが増えていくことになる。
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