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2006年6月19日

水無月十九日の歌

湿り気を含みて風は凪ぎにけり夏空背負ふ葵は揺れず


博多から帰って、今日は一日家で仕事である。

天気は、曇りのち雨などと言っていたが、なかなかどうして、昼頃には晴れ渡って、気温が三十度を超した。

だんだんと夏を感じさせる空気が濃くなってきた。昼過ぎからは、エアコンのスイッチを入れた。

近所の空き地に、タチアオイが咲いている。我が家の庭のマーロウ (別名:ウスベニアオイ) と違い、しっかりと直立して高く、花も大振りだ。夏空を背景にすると映える花である。

アオイといえば、水戸黄門の印籠についている 「葵の御紋」 である。

昔は、キュウリの切り口が葵の御紋に似ているので、武士は畏れ多いとして、キュウリを食べなかったという。しかし、昔のキュウリは非常に苦くて、食えたものではなかったというのが本当のところらしい。

葵の御紋の水戸黄門ですら、キュウリに関しては、「毒多くして能 (のう) 少し、 いずれにしても植べからず、食べるべからず」 と説いていたほどだ。

河童がそれを好んで食べたというのは、異界のものだけに、味覚も人間離れしていたということだろう。最近のキュウリは美味しくなったので、逆に河童の口に合わなくなり、河童が激減したというまことしやかな説まであるぐらいだ。

私は、今の美味しくなったキュウリも好きだが、苦いキュウリも好きだったと思う。ゴーヤーが好きなくらいだから。

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