水無月十六日の歌
梅雨空の白き皐月に限りなく幽かなるかな紅のけはひは
昨日の午後からずっと雨が降り続いて、ようやく梅雨らしい空模様になった。
我が家の裏の空き地には、向かいのご主人が植えてくれたサツキの花が咲いている。私はサツキとツツジの区別がつかないのだが、どちらも同じ仲間であることに変わりはないらしい。
なんでも、ツツジはもう花の時期が終わってしまっていて、今頃咲くのはサツキだと思っていればいいということだ。なるほど、今日は旧暦で言えば五月二十一日だから、サツキが咲くのは道理である。
サツキの花びらに、雨粒がついて、いかにも梅雨らしい風情なので、思いっきり接近して写真に収めてみた。
白い花にうっすらと紅色がさしている。こういうのを、「けはひ」 というのだろう。化粧のことも、古くは 「けはひ」 と言った。「気配」 というのは当て字なのだそうだ。
ところで、明日は久留米に出張である。昨日までの天気予報では、久留米地方には傘のマークがついていたが、今日になると、曇りマークになっている。晴れ男の私が行くので、雨が遠慮してくれているのだろうか。
誠にありがたいことである。
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