水無月三日の歌
鉄骨の空しく残る店舗跡冷たき風は止まりもせず
例の 「北東の風」 というのが吹いたため、どんよりとした一日だった。
朝に外に出たら、風の強さもあって、まるで冬のような寒さだった。多分、気温が十二~三度で、風速が十メートルぐらいだったから、体感温度は二~三度ぐらいだったのではなかろうか。これでは、真冬である。
梅雨に入る前に、何日かでいいから、晴れの日が続いてくれないと、農家は大変だろう。
店舗だった建物を解体している現場を通りかかった。そのあたりがちょうど渋滞でなかなか動かなかったので、まじまじと眺めて、写真まで撮ってしまった。
寂寥とした今日の空色を、ますます淋しくさせるような光景である。
建物というのは、壁が取り払われても、まだ建物という気がするが、上を覆うものがなくなってしまうと、本当にもう終わりである。
雨露を凌ぐ屋根あるのは、ありがたいものだとわかった。
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