文月十八日の歌
消え去りて久しきものの影なれば球磨川に沿ふ城跡青し
夕方に熊本県の人吉についた。まず鹿児島空港に来て、そこから高速バスで人吉まで約一時間である。
曇り時々雨という予報だったが、着いてみると案外日が射していて、球磨川のほとりの人吉城跡まで散歩すると、首筋がヒリヒリするほどだった。
この人吉城は、平成十八年の日本百名城に選ばれたそうだ。
残念ながら、城跡に建つ歴史館は、本日休館。そればかりではない。夕食を取ろうと思っても、街のメシ屋 (蕎麦屋、うどん屋含む) は、軒並み四時半か五時を過ぎると閉店で、後は居酒屋しか開いていない。
同行のカメラマンは酒を飲まないので、コンビニで弁当を買ってホテルの部屋で食うという。こちらも一人で飲んでも仕方がないので、どうでもいいラーメン一杯でお茶を濁す。この街は、日が暮れると何もなくなる。
幸い、ホテルには天然温泉の大浴場があるので、のんびり風呂に入って、明日に備えることにする。
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