文月二十八日の歌
鮮やかに夏色の花咲きをればその片仮名の名ぞ知り初めき
梅雨明け直前の、なんだか中途半端な季節感だ。雨ばかり続いたので、景色の中に花が少ないような気がしていたが、裏の川の土手を歩くと、案外小さな花を見過ごしていたとわかった。
写真の花は、鮮やかな黄色の花なのだが、例によって名前がわからない。
図鑑を首っ引きしたところ、どうやらルドベキアというもののようだ。別名をオオハンゴンソウとか、アラゲハンゴンソウとか、マツカサギクとかいうとあるが、ルドベキアという名の方が、ずっと通りがいいらしい。
ルドベキアはいろいろなバリエーションがあって、これはその中でも小さな種類のようだ。
北米原産なので、高温多湿には馴染みにくいらしく、本来は夏の花なのに、むしろ夏の終わりに爽やかになってからの方が、きれいに花を咲かせるらしい。このあたりに多少目立ち始めたということは、梅雨も終わりに近いということか。
最近、近所に引っ越してきた家に、小さな子供がいて賑やかだ。この頃、町内の子供がみんな育ってしまって、その親の世代もだんだん年寄りじみてきていたので、すこし華やいだような気がする。
その一方で、今建築中の家もあり、平屋なので、年寄りが越してくるのだなと想像される。
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