文月二十一日の歌
千里越え飛ぶ力得し顔なりき巣立ちも近きつばくろの雛
昨年の今頃も歌にした (参照) が、スタバの看板のツバメの巣で、雛がかなり大きく育っている。
昨年の写真は七月十二日時点のものだが、今年はそれより一週間以上遅いので、その分だけ雛も大きくなり、親鳥と見分けがつかないほどだ。
ひし形のくちばしだけのようだった少し前とは、様変わりである。他人の家の子供が育つのはとても早く見えたりするが、ツバメとなるとなおさらだ。巣立ちも間近だろう。
しかし、大きく育ったといってもそこはそれ、小さな鳥である。こんな小さな鳥が千里の波頭を越えて南の国に渡るというのは、よく考えると、途方もないことのように思われる。
親鳥のつがいから三~七個の卵が孵るというが、それでもツバメの数は大して増えもせず、一定に近いというのは、何羽かの雛は生き延びられないということなのだろう。自然の摂理というのは、なかなか厳しいものである。
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