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2006年8月13日

葉月十三日の歌

思ひ出もなき土地なれど今まさに帰り着きたる心地こそすれ


今日は朝早くから、沖縄中部をドライブした。まず、最初に行ったのは海洋博公園。

昨日まで一緒に仕事をしていたカメラマンが、「騙されたと思って、ジンベイザメの泳ぐのを見てください。感動しまっせ」 というのを信じたのだ。

うぅむ、確かに感動したけど、それよりももっと感動したのは、今帰仁城跡だ。「今帰仁」 と書いて 「なきじん」 と読む。沖縄の地名は難読漢字だらけだ。

これは十三~十四世紀に沖縄北部一帯を支配した豪族、北山王の拠点だったグスク跡。首里城跡などとともに、世界遺産に登録されている。今は住居跡はなく、石垣の跡が残るのみだが、なぜか、胸に迫るものがある。

途中の沖縄そば屋で、三線 (さんしん) に初めて触らせてもらった。「三味線とは、音が全然違うでしょう」 と言われたが、確かにそうだ。

三味線がツントンシャンと、弾いて即鳴るという感覚なら、三線は、ブーンと奥から湧いてくるような音といったらいいだろうか。

多分、半日あれば曲りなりに二~三曲弾けるようになれそう。欲しくなったが、落雷被害で物入りの折、我慢するしかない。

国道五十八号線をどんどん南下して、万座毛 (まんざもう) の象の鼻のような絶壁などに寄り道しながら、三時過ぎに那覇空港のトヨタレンタに車を返した。

万座毛から望む東シナ海は、青というよりは、コバルト色だった。

沖縄に来てずっと感じていた特異な感覚の正体が、少しわかってきた。時間感覚と空間感覚の広がりが、身体性に近くなるのだ。歴史にも、海の向こうにも、手を伸ばせば届くような気がする。

思いっきりドメスティックで、さらにもやは 「戦後」 ですらない本土感覚とは、この辺りが一番の違いなのだろう。

沖縄滞在中はずっと天気に恵まれたが、心の片隅で、かの有名などしゃ降りスコールを見てみたいと思っていたところ、レンタ屋のバスで空港に向かう途中、そのスコールに遭遇した。

なるほど、それはそれはすごいどしゃ降り。しかし、ドア・ツー・ドアの送迎で、こちらは全然濡れずに済んだ。きっちりとお天気にしてくれて、最後には、ちゃんとスコールまで拝ませてくれたお天気の神様に、いつもながら感謝。

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