葉月五日の歌
真白なる夏の日射しに花魁の名をおふ花は色差しゐたり
今日も暑くなった。
昨日は、昼にの二時を過ぎた頃から、家の中の日陰にあるものでも、さわるとほの熱いほどだったが、今日はまだ、そこまでは至っていない。しかし、時間の問題だと思う。
土手の道を、いつもと違う方角に散歩してみると、夏色の花がかなり咲いていることに気づいた。私の夏のイメージは、妙に白っぽいのだが、こうした花を見ると、それだけではないと気づく。
例によって花の名前がわからないので、家に帰ってから図鑑で調べると、オイランソウというものらしい。北米原産で、明治以後に日本に伝わったという。
なかなか風情のある艶やかな名前だ。明治の御代は、まだこうしたネーミングのセンスが脈々としてあったわけだな。
十一日から沖縄に行くので、これを気に、活気ある夏というイメージを増殖させておくのもいいかもしれない。
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