葉月二日の歌
梅雨過ぎて縺れ絡まる色糸の如く紫陽花枯れ残りをり
昨日と比べれば、少しは夏らしい日射しが戻った。それでも、真夏日にはなっていないらしい。
旧暦では、もう七月九日で、ということは、いつもの年なら日暮れには秋風が吹き始めてもいい頃なのだが、今年はかなり様相が違う。
というのは、今年は閏七月があり、今月二十四日からもう一度七月が始まる。そんなわけで、これからようやく暑くなるというのも、道理である。
旧暦というのは、たいしたものだ。今年の天候不順まできちんと織り込んでいるように見える。
昼過ぎから、あちこちの木で、今孵化したばかりのように蝉が鳴き始めた。それでも、まだ一匹ずつの鳴き声が鮮明に聞き分けられるから、蝉時雨というほどではない。
我が家の裏の空き地に、紫陽花が一かたまりだけ、枯れ残ったように咲いている。梅雨がいつまでも続くので、引き際を見失ったかのように、きまり悪そうな様子だ。
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