長月十一日の歌
日本の九・一一川岸を乾きたる風ただ渡るのみ
五回目の 「9・11」 の日になった。私はワールド・トレード・センターがあった頃に四度、崩れ落ちてから二度、ニューヨークを訪れている。
J・F・ケネディ空港からマンハッタンに向かう途中、華やかな夜景の左側の方にあのツィンビルの姿が見えないということに、一昨年訪れた時も、なんだか奇妙な感覚を覚えてしまった。
で、秋に向かう日本のお話である。
今日は雨が降るという予報だったのだが、ほとんど降らなかった。田んぼは稲刈りの真っ最中である。小貝川は水量がすっかり減って、岡堰では、夏の間水面下に隠れていた部分が、すっかり露出している。
熱帯の雨季と乾季を、日本の稲作は人工的にシミュレーションしているわけだ。川岸を車で走って帰ってきたが、日暮れがどんどん早くなっているのがわかる。
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