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2006年12月22日

師走二十二日の歌

いにしへの人の言ひたる殖ゆるものこの冬の日に我も観ぜむ


0612221

日が射すでもないが、一昨日ほどの寒さもない。何と言うこともない冬の日である。周囲の景色も、少しは冬らしく荒涼とした感じになってきた。

折口信夫によると、語源的にいえば、冬は 「殖ゆ、増ゆ」 であり、春は 「張る、脹る、晴る」 なのだそうだ。冬は何ものかが目に見えぬところで増殖しつつある季節であり、春になると、それが一斉に顕在化して、目に見えてくる。

では、今の季節に増えつつあるものとは、いったい何なのか? 目に見えないところのことというのだから、それは、折口信夫の常に言うところの 「タマ」 - 「魂」 なのだろう。

「恩頼」 という言葉があり、「みたまのふゆ」 と読む。なるほど、春になって一斉に目に見える存在になる以前の、「みたまのふゆ」 のレベルでの増殖が、今、着々と進行しつつあるのだろう。

そう思えば、冬もそれほど寒くない。

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