睦月二十一日の歌
大寒を過ぎし土には僅かにも溢るるまでに殖ゆるものあり
大寒の昨日ほどではないが、今日も風が冷たい。それでも、土手を歩いてみると、菜の花の葉が瑞々しく育ち始めている。
今日の写真は、土手にはいつくばるような (さすがに実際にははいつくばってないが) 低い視線で撮った。だから、かなり大きく育っているように見える葉も、膝の位置よりずっと低い。
この小さな葉が、春になると見事な菜の花を咲かせる。冬のうちにも、花の命は着々と準備を進めている。それで、この季節を 「殖ゆ、増ゆ」 と言ったのだろう。いにしえ人の言葉センスには、超絶的なものがある。
土手の向こう側には、工事用のブルドーザーやパワーショベルが見える。
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