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2007年1月23日

睦月二十三日の歌

拡幅の工事の音の響き来て小川の 「小」 の字消ゆる日ぞ来る


0701231

朝から穏やかな晴天が続いているが、我が家の裏の小川の対岸からは、ひっきりなしに工事の音が響いてくる。

川の拡幅工事が、ようやくこの辺りまで進んできたようで、現在の土手の向こう側に、新しい土手を築いている。

写真では、元の土手の上に土を盛っているように錯覚しそうだが、そうではない。川幅がおよそ二倍になるあたりに、黄色いパワーショベルがどんどん新しい土手を盛っている。

新しい土手ができたら、今の土手は壊されて、我が家から見える景色も変わってしまうだろう。春になると 「春の小川はさらさら流る」 の歌が似合うような光景だったのだが、「小川」 の 「小」 の字が取れてしまうのは時間の問題だ。

この川は、常に水害に見舞われていたこの辺りの土地の排水のために、江戸時代に作られた人工の川だというのだが、二百年かそこらの後に、こんな風に機械の力にものを言わせて幅を倍にするとは、思いも寄らなかっただろう。

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