如月十五日の歌
春空の彼方の山を見渡して高さ競へるベランダの木々
いつもの月なら十五日はまだ前半のうちだが、二月は短いから、もう後半に入ってしまった。
昨年は厳冬だったので、春の来るのが待ち遠しく、その分、一月と二月はとても長く感じたが、今年はあっという間である。
うかうかしているうちに、三月が来る。梅どころか、桜が咲いてしまう。そうこうしているうちに、夏が来てしまう。
そんなことを考えながら、神田の裏道を歩いていると、三階建ての建物の一番上のベランダから、ちょっとした樹木が威勢良くはみ出しているのを発見して驚いた。屋上緑化というのは聞いたことがあるが、これはベランダ緑化である。
うまく剪定して、これ以上大きくならないようにしてあげないと、ベランダが重さに耐えられなくなってしまうんじゃないかと、つい心配になった。
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