弥生十三日の歌
早々と梅散る年の新川に魚釣る人の竿は動かず
確定申告書類を、税務署に提出してきた。
土浦税務署は霞ヶ浦に注ぐ新川という川のほとりにある。昨年、三月十五日ぎりぎりに提出した時は、川岸にきれいな梅が咲いていた (参照)。
ところが、今年は全然だ。梅の木は丸裸である。どうなってるんだろう? 既に咲き尽くして散ってしまったんだろうか。
既に散ってしまったのだとすると、散ってから寒くなっているのだから、複雑な気持ちである。
晴れてはいるが風は冷たく、川のほとりで魚を釣る人も、分厚い上着で着ぶくれている。しばらく眺めても、釣れている様子がない。気の毒に。
行き帰りの車の中で、カーラジオが高知龍馬空港の着陸トラブルの様子を臨場感たっぷりに放送していた。この空港は、私も二度ほど降り立っているから、他人事じゃないような気がして、陰ながら機長に 「がんばれ」 と声援を送っていた。
無事に着陸できて、何よりである。それにしても、乗客と乗員は、かなりのスリルを味わったことだろうなあ。今夜は高知のおいしい料理をしっかり食べて、一度縮みかかった寿命を、もう一度延ばしてもらいたい。
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