何処にて散れる桜か菜の花の映る水面を流れ行きたり
裏の川にどこからか桜の花びらが流れてきた。もっとびっしりと流れているなら 「花いかだ」 と表現してもいいところだろうが、それほどの密度ではないのが残念だ。
それでも、岸の菜の花の映り込んだ水面を、桜の花びらがゆったりと流れていくのは、いかにも春の風情である。
ただ、春というのはうららかなだけではない。突如として春の嵐がやってくる。
午後二時過ぎに、一天俄にかき曇り、つむじ風が吹いて雷まで鳴り始めた。一時間ほどでまた日が射し始めたが、本当に春の天気は油断がならない。
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