卯月十四日の歌
様々の色と音にてこの春を染めに染めゐる命を聞かむ
この季節になると、周囲に感じられる 「生命」 の気配がとても濃厚になる。今日は久しぶりで青空がのぞいているので、とくにそんな感じがする。
目に見えるのは、花や草の色だ。冬枯れの色に覆われていた景色にどんどんと緑色が増え、その中に黄色やピンクや紫の花の色が混じる。
さらに圧倒的なのは、鳥や蛙の鳴き声だ。雲雀は常にどこかで鳴いているので、もはや、気にかけなければ 「聞こえない音」 になってしまっている。
アマガエルやウシガエルの声も聞こえるようになってきた。我が家の裏は川が流れていて、土手は草で覆われているので、ウシガエルが何匹もいる。腹に響くような低音で鳴いている。
菜の花には、蜂や蝶が蜜を吸いに来る。
近頃、菜の花の見事さにしきりに触れているが、実は困ったことも一つある。菜の花のあの独特の 「生っぽい臭い」 が強くて、風向きによっては、むっとしてしまうことがある。
先日の強風の時は、花粉が飛んできたのか、洗濯物にあの臭いがこびりついてしまって、洗い直したこともあった。
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