皐月二十一日の歌
久方の奄美の島の紬地の光の風に車輪梅咲く
昨日から二日続けて気持ちのいい晴天が続いている。昨日は我が家の裏のバラの花の写真を紹介したが、その隣に生えているのが、シャリンバイである。
シャリンバイは、車輪梅と書く。枝の分岐する様子が車輪のスポークのようで、花が梅に似ているのでこの名が付いたという説が有力だ。
以前にも書いたが、この木は、我が家の長女が幼い頃に道に落ちていた棒っ切れを拾ってきて、地面に挿していたら根が付いて育ってしまったのである。
かなり大きくなるまで何の木かわからなかったのだが、庭師さんに教えてもらって、シャリンバイだと知った。
私はその前年に仕事で奄美大島に行き、そこで大島紬はシャリンバイの木のチップで染めるのだと学んできたので、そのシャリンバイが我が家の裏に生えていると知ったときには、ちょっと驚いた。
近頃では、毎年今頃の季節になると、こんなにもきれいな花を咲かせてくれている。今日の歌は、天 (あま) にかかる枕詞の 「久方の」 を、むりやり 「奄美」 にかけてみた。「紬地の」 までが序詞。
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