皐月十七日の歌
切り通し暗き坂道昇り切れば不意に広がる田は緑なり
俳句の世界には 「若葉寒」 (わかばざむ) という季語があるそうだ。若葉が出揃う頃、つまり今頃の季節に肌寒い陽気の続くことをいう。
若葉冷 (わかばびえ)、青葉冷 (あおばびえ)、田植冷 (たうえびえ) などともいうらしい。四月末からの連休の過ぎまでは夏日になることもあって、汗ばむ陽気だったが、それからこっち、涼しい日が続いている。
母が亡くなって通夜と葬儀を執り行った十二、十三日あたりも、涼しい風が吹いた。明日はまた夏日になるらしい。
近所に、切り通しの坂道の先に一面田んぼの見渡せるところがある。私はこの道からの景色が好きで、なんとか写真に表現したいと思うのだが、どうしても雰囲気を出せない。本当は、この写真よりずっと晴れやかな景色なのだが。
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