皐月二十二日の歌
写真には狩猟に似たるところありレンズより逃ぐる鴨もそを知る
踊り場の窓から、裏の川をカモが泳いでいるのが見える。さっそくデジカメを持ち出す。
望遠を最大にしても、カモは小さくしか写りそうにない距離だが、まあ、後でトリミングすればいいだろう。ところが、そっと網戸を開けてカメラを構えた途端、カモはあっという間に飛び去ってしまった。
しばらくすると、今度は二羽で泳いでいる。今度はより慎重に、そっとカメラを構える。
窓枠からあまりはみ出ないように構えるが、それでは、土手の草に隠れてしまう。それでちょっとだけカメラの位置を上に上げると、またしても、カモは驚いて飛び立った。鳥というのはものすごく目がいいようなのだ。
銃ででも狙われていると思うのだろうか。まあ、確かに、写真を撮るのも鉄砲を撃つのも "shoot" という動詞で表現する。
というわけで、カモの写真は撮れず仕舞い。仕方なく今日もバラを撮る。
| 固定リンク
コメント