皐月二十日の歌
知らぬ間に薔薇は咲きゐて風光り汗は流れずただ乾くのみ
今日は町内会の一斉草刈り日。暑くもなく、寒くもなく、空気が乾燥しているので、汗びっしょりになることもなく、絶好の草刈り日和である。
ところがびっくり、我が班は今日に限って男手がない。どの家からも奥さん (それも、かなりお年を召した) ばかり出てきていて、旦那がいない。今日は一体、何があるのだ。
というわけで、エンジン式の草刈り機を使って草を刈るのは、私一人の体力勝負になった。我が班の受け持ちは、当町内会で最もワイルドな土手沿いである。雑草がぼうぼうに生い茂っているというのに。
こんな時、雪国出身者は、「まあ、仕方がない。端からやっていけば、そのうち終わるさ」 と考える。文句を言わない。やるだけである。どっと積もった朝の雪かきと同じだ。
草刈りを終え、午後から少し用足しをして、四時過ぎに自宅に戻ると、ばったりと倒れ込むように眠ってしまった。とはいえ、目が覚めてみるとまだ外は夕暮れ前の明るさである。いっそ、そのまま翌朝まで眠っていたいとも思うが、目は覚めてしまう。まるで時差呆けみたいな眠りである。
母が亡くなってから、どうやら私は神経的に疲れていたようだ。今日、体力的に疲れて、短時間ながらばったりと眠ったことで、逆に神経的には少し回復したような気がする。
我が家の裏のバラが、今年はきれいに咲いた。
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