皐月十八日の歌
二分経てば全てのものの入れ替はる白き光のプラットフォーム
気が付けば、母が亡くなって一週間どころではなく、八日が過ぎようとしている。葬式が日曜日で、もう金曜日が過ぎる。
あっという間に週末である。この一週間は、訳もわからないうちにすぎたような気がする。時間の経つのが、これほど早く思われたこともない。
仕事を終えて、上野駅に着いた頃は、まだ明るい日が射していた。山手線と京浜東北線の電車が、止まっては動きだし、どんどん入れ替わる。それに伴い、プラットフォームの上を歩く人も、どんどん入れ替わる。
電車が来てはどっと人が吐き出され、それらの人は階段に吸い込まれて、あっという間にいなくなる。二分経たないうちに、プラットフォームの上は、すべてが入れ替わる。それでいて、何も変わったように見えない。
| 固定リンク
コメント