文月十八日の歌
大江戸と大東京の道筋の交わる角に幻は立つ
神田岩本町の辺りは、初めて来る人に道案内をするのがなかなか難しい。
お江戸八百八町の頃から、基本的には碁盤の目のような道が通っているのだが、まっすぐのように見えて微妙に曲がっていたりするので、なかなか手ごわい。
その上、幹線道路や山手線が、碁盤の目に対して斜めに走っているので、かなり錯覚しやすい。まっすぐに歩いているつもりが、途中から全然見当はずれになったりする。
写真は岩本町交差点。碁盤の目の上に、斜めに靖国通りが走り、道の交わり方として、三角がやたらに多い。初めての人は、この辺りで、自分がどっちに向かって歩いているのか、混乱してしまう。
お江戸から東京に変わった街では、ふとしたポイントで幻想が立ち上る。
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