文月六日の歌
神田川を流るる水に年月は潜みゐるなりそを透かし見む
今日までが梅雨の中休みという予報が流れていたので、明日は雨になるのかとばかり思っていたが、どうやら、茨城県は降ってもたいしたことのない日になるらしい。
東京都心も、夕方から雨が降るかもしれないなんて言われていた割には、そんなこともなかった。
東京の神田と秋葉原の間には、神田川が流れている。これでも、以前よりはだいぶ水がきれいになったような気がする。臭わないだけでもたいしたものだ。
「神田川」 という歌が流行ったのは、一九七〇年台だったろうか。とくに好きな歌というわけじゃないが、あれからもう三十年も経ってしまったのかと思うと、信じられない気がする。今、あの歌を聞く若い世代は、我々が 「憧れのハワイ航路」 なんていう歌を聞くよりも、もっと古い感じがするのだろう。
母の納骨式を終えてから、なんだか自分がずいぶん年を取ってしまっているような気がしている。今月の二十六日は、五十五回目の誕生日。「四捨五入すれば還暦だよ」 なんて言われて、ぎょっとしたりしている。
いかんいかん、年なんて忘れてしまおう。
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