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2007年7月11日

文月十一日の歌

アメリカの棘ある蔓に覆はるる杉に見るまじ祖国日本


 

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私が取手駅近くに借りている駐車場の周辺で、数年前から、大きな葉の妙な蔓植物が大繁殖している。

写真は、杉の木にびっしりと絡み付いた様相である。こんなにまで絡み付かれては、杉の木はさぞうっとうしいだろう。

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最近、この植物が 「アレチウリ」 という名の帰化植物だと知った。何でも、北米が原産らしい。多摩川中下流の河川敷では、アレチウリの増殖でツバメの巣に使われるヨシ原が倒れ、数万羽のツバメがねぐらを失うなど影響も出ているという。

つい、アメリカに絡みつかれて身動きが取れなくなっている日本を見ているような気がするが、このメタファーはあまりにもステロタイプ過ぎて気恥ずかしいから、敢えて否定しておこう。

(否定して、かえって意味が強まってしまったりして)

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