文月十六日の歌
野分去り木槿の夏の空続くなゐに揺られし越の国思ふ
台風が通過したと思ったら、今度は大地震である。
十時過ぎにぐらぐらっと来たので、またいつもの茨城県南西部特有の地震かと思っていたが、どうも様子が違う。
「いつものやつ」 なら、まず初めにどーんと突き上げるような縦揺れがあって、そのまま、すぅっと収まるのだが、今回のは徐々に大きくなって、いつまでも船に揺られるような揺れ方が続く。
近くの直下型じゃない。どこか遠くで大きな地震が起きているに違いない。こんな時、まず心配になるのが、親の暮らす田舎で起きてるんじゃないかということだ。さっそくラジオを付けると、新潟上中越が震源だという。また、新潟か。
最も激しい揺れのあった地域では、這っても歩くことができないほどだったと報道されている。三年前に中越地震があったばかりだというのに、本当に気の毒なことである。
新潟は、JR で帰郷する際に通る県だし、友人・知人も多く、他人事とは思えない。心からお見舞い申し上げる。
つくばでは木槿が咲いた。今年もまた、一夏を咲き通すだろう。
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