葉月二十日の歌
日暮れては温かき雨通り過ぎかはづの寝ぬる草枕かな
十一日振りに東京都心に出てきて仕事をしている。今日も都心は三十六度に達する猛暑日。それでも、十六日や十七日の暑さと比べたら少しはましだ。
朝、出掛けに車のフロントフードにアマガエルがいた。この写真を撮った直後に、ワイパーの収納される隙間の奥に隠れてしまったので、つまみ出すわけにいかず、急いでもいたので、そのまま出発。
そのうち音を上げて、信号待ちの時にでも飛び出すかと思っていたのだが、なかなかしぶとく隠れたままである。ついに駅近くに借りている駐車場まで辛抱していた。
そのままにして駅に向かったのだが、あのカエルは全然知らないところに連れてこられて、さぞかし面食らってしまっただろう。ただ、日が暮れてから雷とともに一雨来たので、案外新しい環境に順応してしまったかもしれない。
帰化植物とか動物とかいうのも、こうしたケースの壮大スケール版で生じてしまうのかもしれない。
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