葉月三日の歌
生くるもの死にたるもののなひ交ぜの蒸気は昇る雨の止む夏
夜明け前からむっとするような蒸し暑さで、日が昇るにつれて不快指数はみるみるうちに増してゆく。
朝、取手駅近くに借りている駐車場に車を置いて、駅に向かう道を辿ると、このあたりは早朝に雨が降ったらしく、路面がじっとりと濡れている。
林の中にも降り注いだ雨が蒸発するにつれて、むっとするほどの有機質の臭いが漂う。濃い夏の臭いである。
ようやく、関東にもあの暑い夏が来たのだと実感する。
昼に外に出ると、気温が上がった分、相対的に湿度が下がったようで、思いのほか風の湿り気は軽くなっていた。しかし、夕方を過ぎて気温が下がると、また寝苦しい夜になるだろう。
台風は日本海に抜けたようだが、私の故郷の方に向かって進んでいるようだ。早く勢力を弱めて、恵みの雨だけを降らしてくれるとありがたい。
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